クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、極めて稀な神経変性疾患で、
初期症状は物忘れ・不安感・幻覚などの精神症状ですが、進行が非常に速く、
運動障害・認知機能低下・寝たきりへと急激に悪化するケースが多く見られます。
この病気は進行性・不可逆性であり、早期に適切なサポート体制を整えることが不可欠です。
目次
障害年金とは
「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度です。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
障害年金はきちんと保険料を納めている方の権利ですので、
障害年金を受け取っていないということは、65歳になっても年金を受け取っていないようなものです。
障害年金を受け取れる方は必ず申請することをお勧めいたします。
障害年金の基礎知識についてはこちら
障害年金でもらえる金額についてはこちら
障害年金を申請するための3つの条件
初診日要件・・・初診日(初めて現在の病気で受診した日)を書類で証明できること
保険料納付要件・・・一定額の保険料を納めていること
※20歳前に初診日がある場合は、保険料納付要件は不要です(20歳前障害年金)
障害認定日要件・・・初診日から1年6か月経過していること
※20歳前に初診日がある場合は、原則として20歳到達時に障害認定日になります。
初診日から1年半後が20歳を過ぎている場合は、本来の障害認定日となります。
障害年金の対象となるか?
クロイツフェルト・ヤコブ病は、厚生労働省が定める障害年金の対象傷病に該当する可能性があります。
特に以下のような症状が見られる場合は、受給の可能性が高くなります:
日常生活において常時介助が必要
意識障害・認知症状が進行し、意思疎通が困難
歩行・移動・食事・排せつなどの基本的動作ができない
寝たきりの状態
診断書作成時の注意点
障害年金の審査では診断書の内容が非常に重要です。クロイツフェルト・ヤコブ病のような難病の場合、
以下のような点が記載されていると有利です:
・認知機能や記憶障害の程度
・身体機能(歩行・手足の動き)の制限状況
・生活動作(着替え・入浴・食事など)での援助の有無
・精神症状や幻覚・妄想の有無と頻度
・日常生活全般の介助の必要性
医師に「障害年金用の診断書」であることを伝え、病状の実態が的確に反映されるよう依頼することが大切です。
よくある質問(Q&A)
Q1. 初診日が不明確な場合、どうすればいい?
A1. 20年以上前の医療機関でも、カルテや紹介状のコピー、健康保険の記録などで証明可能です。
どうしても初診日が特定できない場合は「第三者証明」などの方法を検討します。
Q2. 病状が急速に進行していて、本人が手続きできない場合は?
A2. ご家族など代理人による申請が可能です。成年後見制度を利用するケースもあります。
Q3. 遡及請求はできる?
A3.はい、障害認定日(初診日から1年6か月経過時)に遡って請求することも可能です。
過去5年分までの年金が支給対象となる可能性があります。
まとめ
クロイツフェルト・ヤコブ病は、進行が早く重篤な症状が現れる難病です。障害年金の申請により、
経済的支援だけでなく介護環境の整備にもつながる重要な制度です。
・診断書は病状を正確に反映
・初診日の証明は早めの対応がカギ
・代理申請や遡及請求も視野に入れる
ご本人やご家族が少しでも安心して生活できるよう、障害年金に詳しい専門家への相談をおすすめします。
専門家への相談のメリット
社労士に依頼するメリット
①労力
体調が悪い方、働いている方にとっては障害年金の申請はなかなか大変な作業です。
社労士に依頼することで治療に専念できます。
②スピード
自分で申請すると半年ほど申請にかかってしまう場合もあります。
プロなら約3カ月で申請が可能です。
受給できるタイミングがその分早くなります。
➂受給可能性
障害年金の申請にはいくつかハードルがあり、本来受給できる方が不支給になってしまうことも…
プロならそのハードルを乗り越えることもできます。


