こんにちは、北陸障害年金相談センターです。
この記事では、くも膜下出血で障害年金を申請する際のポイントと注意点について解説します。
目次
くも膜下出血とは？原因とリスク要因
くも膜下出血は、脳を覆う膜のひとつ「くも膜」の下に出血が起こる疾患で、多くは脳動脈瘤の破裂が原因です。
高血圧・喫煙・過度な飲酒・ストレスなどがリスクを高め、遺伝的要因や外傷によって発症するケースもあります。
予防が難しく、日常生活の中で突然発症することが多いのが特徴です。
くも膜下出血の主な症状
・突然の激しい頭痛（「人生最悪の頭痛」と表現されることも）
・吐き気・嘔吐
・意識障害・痙攣
・視覚障害、首のこわばり、光過敏
多くの場合は救急搬送が必要となり、迅速な診断と治療が欠かせません。
くも膜下出血の治療後に残る後遺症
命が助かっても、多くのケースで後遺症が残ります。代表的なものは以下の通りです。
・片麻痺
・言語障害
・視野障害
・高次脳機能障害（記憶力・注意力・判断力の低下）
さらに、感情のコントロールが難しくなったり、うつ症状が現れることもあります。
重度の場合には日常生活に常時介助が必要となり、ご本人だけでなくご家族にも大きな負担がかかります。
くも膜下出血と障害年金
くも膜下出血による後遺症が残った場合、条件を満たせば障害年金の対象になります。
対象となるには、初診日時点で年金に加入していることや、保険料納付要件を満たしていることが必要です。
後遺症の程度に応じて等級（1～3級）が決まり、支給の有無や金額が変わります。
また、くも膜下出血は特例疾患にあたり、症状が固定すれば1年6か月を待たずに申請できる場合もあります。
障害年金申請のポイント・注意点
障害年金の申請では、まず初診日の証明が必須となり、受診記録や受診状況等証明書を提出する必要があります。
さらに、医師の診断書には症状の詳細や日常生活への影響を具体的に記載してもらうことが重要です。
特に高次脳機能障害のように外見から判断しにくい障害の場合は、ご家族が日常での困難さを記録し、
それを医師に正確に伝えることが効果的です。
まとめ
くも膜下出血は突然発症し命の危険もある疾患です。治療後も後遺症が残り、生活や仕事に支障をきたすことは少なくありません。そのような時、障害年金は経済的にも精神的にも大きな支えになります。
迷ったときは、専門家である社会保険労務士に相談することで、スムーズかつ確実に申請を進めることができます。
障害年金とは
障害年金とは、公的な年金制度のひとつです。病気や事故で障害を負った方に、国から年金が支給されます。
障害者手当と誤解されがちですが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
そのため、障害年金を受け取れる方は必ず申請することをお勧めいたします。
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