こんにちは、北陸障害年金相談センターです。

この記事では、大脳皮質基底核変性症で障害年金を申請する際のポイントと注意点について詳しく解説します。

大脳皮質基底核変性症とは？

大脳皮質基底核変性症（Corticobasal Degeneration：CBD）は、

脳の皮質と基底核が変性する進行性の神経疾患です。運動機能の低下や認知機能障害を引き起こし、

日常生活に大きな影響を及ぼします。

主な症状

片側の手足の動きのぎこちなさや硬直

振戦（ふるえ）や筋強剛

手足の動作がぎこちなくなる「エイリアン・リム症候群」

言語障害（構音障害）

認知機能の低下や幻覚、妄想

大脳皮質基底核変性症は進行性の疾患であり、日常生活や労働能力に大きな影響を与えます。

大脳皮質基底核変性症での障害年金受給要件

初診日要件・・・初診日（初めて現在の病気で受診した日）を書類で証明できること

保険料納付要件・・・一定額の保険料を納めていること

※20歳前に発症した場合は、保険料納付要件はありません。

障害認定日要件・・・初診日から1年6か月経過していること

簡単な目安として

1級

日常生活のすべてにおいて常時介助が必要な状態。

自力での移動がほぼ不可能。

言語障害や認知機能障害が著しく、日常生活の遂行が困難。

2級

日常生活に著しい制限があり、介助が必要な場面が多い。

歩行が困難で、杖や車椅子を使用。

言語障害や記憶障害により、コミュニケーションが困難。

３級（初診日が厚生年金だった方のみ）

長時間の立ち仕事や歩行が困難。

筋強剛や振戦の影響で、細かい作業や運転が困難。

認知機能の低下により、業務の遂行に支障をきたす。

大脳皮質基底核変性症で申請する際の注意点

大脳皮質基底核変性症は、進行性の疾患であり、日常生活や労働能力に大きな影響を与えます。

障害年金の申請では、運動機能の低下、言語障害、認知機能の低下などの具体的なデータが重要になります。

筋力評価（MMTスコアなど）、歩行の可否（杖・車椅子の使用状況）、

言語機能の評価（発話や構音障害の程度）、認知機能検査（MMSEやFABなど）

また、主治医に日常生活での困難さを具体的に伝え、診断書に正確に記載してもらうことが大切です。

申請方法や書類作成の不安がある場合は、ぜひ北陸障害年金相談センター にご相談ください。