重症筋無力症(Myasthenia Gravis:MG)は、筋肉に力が入りにくくなり、日常生活に大きな支障をきたす指定難病です。
症状の進行度によっては、公的な経済支援である「障害年金」の対象となることがあります。
この記事では、重症筋無力症のメカニズム、特徴的な症状、そして障害年金を受給するために知っておくべき重要な条件に
ついて、分かりやすく解説します。
目次
重症筋無力症とは? — 病気の概要とメカニズム
重症筋無力症は、自分の免疫システムが誤って正常な身体の一部を攻撃してしまう「自己免疫疾患」の一つです。
主な原因は自己免疫の異常
重症筋無力症は、神経と筋肉の接合部において「神経からの命令が筋肉にうまく伝わらない」ことで筋力が低下する
病気です。これは、筋肉側の受容体に対する自己抗体がつくられ、正常な信号伝達が妨げられることで起こります。
この病気は遺伝性ではなく、誰にでも発症する可能性があります。年齢や性別を問わず発症のリスクがあり、
20〜30代の女性や50〜60代の男性での発症が比較的多いとの報告があります。
また、重症筋無力症は 日本の「指定難病」のひとつ に指定されており、医療費の助成対象となることがあります。
重症筋無力症の特徴的な症状
重症筋無力症の症状には、「使えば使うほど筋力が落ちる」「休めば回復する」という、他の病気にはない特徴があります。
この「日内変動」が診断の重要な手がかりとなります。
【日内変動】朝や休息後は比較的元気だが、夕方になるにつれて、あるいは同じ動作を繰り返すにつれて筋力が低下する。
【初期症状】まぶたが下がる(眼瞼下垂)、ものが二重に見える(複視)など、目の症状から始まることが多い。
【進行後の症状】顔面(表情が乏しくなる)、喉(食べ物を飲み込みにくい、しゃべりにくい)、四肢(手足に力が入らない)、そして命に関わる呼吸筋にまで障害が広がる。
早期の治療と経過観察が、呼吸困難などの深刻な状態を避けるために非常に重要です。
重症筋無力症と障害年金の対象条件
1.初診日要件: 医療機関で初めて重症筋無力症に関する診療を受けた日(初診日)に、公的年金制度に加入していたこと。
2.保険料納付要件: 初診日の前日までに、年金保険料の納付期間が一定期間を満たしていること。
3.障害状態要件: 症状が固定され、国の定める障害等級(1級〜3級)のいずれかに該当すること。
認定される障害等級の目安(肢体障害として審査の場合)
重症筋無力症の筋力低下は、肢体(手足)の機能障害として評価されます。
1級:ほぼ寝たきりで、常時介助が必要な状態。四肢に著しい障害があり、日常生活のほとんどすべてに介助が必要。
2級:歩行、着替え、食事など、日常生活の多くの動作に支障があり、部分的な介助が必要な状態。
3級(初診日が厚生年金の方のみ):ある程度の日常生活は可能だが、労働には大きな制限がある状態。
申請時のポイント — 診断書と初診日の確認がカギ
1.初診日の正確な確認
初診日が厚生年金か国民年金のどちらの加入期間中であったかによって、申請できる年金の種類(障害厚生年金または障害基礎年金)が変わるため、初診日を証明することが極めて重要です。
2. 診断書(肢体障害用)の内容
医師に作成してもらう診断書は、等級認定を左右する最重要書類です。主治医には、「体調が良い時」ではなく「症状が悪い時の状態」や、日常生活でどのような困難があるかを正確に伝えましょう。
3.病歴・就労状況申立書で実態を詳しく記録
通院歴・入院歴、薬の服用、仕事内容の制限や休職/時短の実情など、生活や仕事に及ぼす影響をできるだけ具体的に
記載しましょう。
まとめ:重症筋無力症と障害年金 — 適切な理解と準備で支援を活用しよう
重症筋無力症は、見た目ではわかりにくく、症状が日や時間帯で変動する難しい疾患ですが、そのぶん「見えづらい障害」と
して、日常生活や就労に大きな負担を及ぼすことがあります。症状の程度や生活の制限具合によっては、障害年金の受給対象となる可能性があります。
申請を検討する際は、初診日の確認・診断書の内容・生活実態の記録をしっかり準備し、必要に応じて 専門家(社会保険労務士など) の支援を受けることをおすすめします。適切な制度を活用することで、治療と生活の両立を目指すことは決してあきらめることではありません。
障害年金とは

障害年金とは、公的な年金制度のひとつです。病気や事故で障害を負った方に、国から年金が支給されます。
障害者手当と誤解されがちですが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
そのため、障害年金を受け取れる方は必ず申請することをお勧めいたします。
障害年金の基礎知識についてはこちら
障害年金でもらえる金額についてはこちら
対象となる傷病について
障害年金を受け取れるかどうか知りたい方は「かんたん!受給判定」をご利用ください。

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。
LINEで簡単にご相談できます。
ノウハウがないために障害年金が「もらえない」「本来もらえる金額より少なくなる」といったことがなくなります。
複雑な障害年金の手続きを「着手金0」「完全成功報酬」でサポートします。
あなたの立場に立ち、家族のように親身に対応いたします。

LINEで簡単相談!
LINEをお使いの方は、LINEで簡単に相談や面談予約することができます。

Zoomを利用したオンライン相談にも対応しています。
ご自宅や外出先からでも安心して、障害年金に関するご不安やご質問をご相談いただけます。
ご依頼をいただければ、申請手続きについても居住地に関わらず、非対面で完結することが可能です。

障害年金のことについて無料相談しませんか?
まずは無料相談のご予約を
「障害年金の申請について相談したい」という方は、まずはお電話またはメールでご予約ください。
【電話でのお問い合わせ】
TEL:0766-50-8771
【メールでのお問い合わせ】
>>メールでのお問い合わせはこちら
【1分間で受給診断】
「自分が障害年金を受給できるか知りたい」という方のために、
簡単にできる【1分間受給判定】をご用意しています。
【対応エリア】
富山県
富山市、 高岡市、 射水市、 砺波市、 南砺市、 氷見市、 魚津市、 黒部市、 滑川市、 小矢部市、
石川県
金沢市、 津幡町、 かほく市、 内灘町、 野々市市、 白山市
LINEで簡単相談!
LINEをお使いの方は、LINEで簡単に相談や面談予約することができます。





