物価の上昇や老後の生活費の不安を背景に、
高齢者や障害者など年金だけで生活する方への支援制度が強化されています。
その一つが「年金生活者支援給付金」です。
この記事では、誰が対象なのか?どうやって申請するのか?をわかりやすくまとめました。
目次
年金生活者支援給付金とは?
年金生活者支援給付金は、年金だけで生活する低所得者を支援するための国の給付制度です。
給付金は「年金」に上乗せして支給され、年金受給者であっても条件を満たさなければ受け取ることはできません。

対象者(受給要件)
給付金には3つの区分があり、それぞれ要件が異なります。
①老齢年金受給者の給付金
・老齢基礎年金を受給している。
・同一世帯の全員が市町村民税非課税である。
・前年の所得が一定基準以下(単身:約88万円未満)
②障害年金受給者の給付金
・障害基礎年金を受給している
・前年の所得が一定基準以下(単身:約472万円未満)
③遺族年金受給者の給付金(遺族基礎年金)
・遺族基礎年金を受給している
・前年の所得が一定基準以下(同様に約472万円未満)
給付金の金額
①老齢年金受給者の給付金額
月額5,450円を基準に、保険料納付済期間等に応じて算出されます。
②障害年金受給者の給付金
障害等級が2級の方: 5,450円(月額)
障害等級が1級の方: 6,813円(月額)
③遺族年金受給者の給付金(遺族基礎年金)
5,450円(月額)
2人以上の子が遺族基礎年金を受給している場合は、5,450円を子の数で割った金額が1人当たりの金額となります。
申請方法
すでに年金を受け取っている方
郵送で申請書が届くので、必要事項を記入し返送するだけでOKです。
対象になる可能性がある場合、日本年金機構から自動的に案内が届きます。
新たに年金を請求する方(これから申請)
年金請求書と一緒に「給付金の請求書」も提出します。
窓口や年金事務所で案内されるので、忘れずに出しましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. 自分が対象かどうか不安です。どうすれば確認できますか?
→ 年金事務所または日本年金機構のマイページ「ねんきんネット」で確認できます。
Q2. 給付金はいつ振り込まれますか?
→ 原則、年金と同じタイミング(偶数月)で振り込まれます。
Q3. 申請しなければもらえませんか?
→ 申請が必要です。条件を満たしていても、申請しなければ受給できません。
まとめ|対象なら必ず申請を
「年金生活者支援給付金」は、年金生活の負担を少しでも軽減するための制度です。
条件を満たすなら確実に申請しておくべき支援制度です。
弊社では障害年金請求を行なう際に、代行で「年金生活者支援給付金」の手続きも行っております。
専門家への相談のメリット
社労士に依頼するメリット
①労力
体調が悪い方、働いている方にとっては障害年金の申請はなかなか大変な作業です。
社労士に依頼することで治療に専念できます。
②スピード
自分で申請すると半年ほど申請にかかってしまう場合もあります。
プロなら約3カ月で申請が可能です。
受給できるタイミングがその分早くなります。
➂受給可能性
障害年金の申請にはいくつかハードルがあり、本来受給できる方が不支給になってしまうことも…
プロならそのハードルを乗り越えることもできます。


